≪廃炉創造ロボコン≫今年も開催、アスムも協賛!!

全国の高等専門学校の学生たちが、福島第一原子力発電所の廃炉を見据えた技術開発に思いを馳せて競い合う≪廃炉創造ロボコン≫が、双葉郡楢葉町に所在する日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センターで開催され、アスムグループも大会の趣旨に賛同する企業団体の一として会場に足を運び、代表取締役の矢渡充、佐嶋郁美執行役員事業本部長ほか有志の従業員が大会を見届けました。

(海外から初参加のマレーシア工科大学チームを含む全17チーム)

第8回目となる今大会には海外から参加のマレーシア工科大学チームを含む17チームがエントリーし、地元の福島工業高等専門学校からも学生有志による「福島廃炉研究会チーム」が「D++」という名前のロボットを携え競技に臨みました。

競技は福島第一原子力発電所原子炉建屋内における高線量エリアの遠隔高所除染を想定し、「スロープや段差のあるコースの終端にある汚染された壁面の上部を除染しスタート位置に10分の制限時間内に帰還する」というもので、競技に使用するロボット自体にも大きさや重量などにも規定があり、この条件を満たす中で各チームがゼロから作り上げたロボットを持ち寄って競い合います。

ロボットの移動・走行の方法や除染(拭き取り)の方法について各チームが創意工夫を凝らし、いずれもなるほどと思わせる着想と新鮮な発想で作り上げられたロボットを競技に投入したところですが、実際の現場と同様、ここにきて起動できなかったりコース上の障害である傾斜や段差などに阻まれ、なかなか除染作業の位置にたどり着くことができないチームもあって、波乱の競技会とはなってしまいました。

(工夫を凝らした自作のロボットで課題に挑む参加チーム)

しかしながら、ここで発表された学生たちの発想が基となって廃炉作業に関わるロボットの制作に応用される技術が開発されるなど、実際に活かされ視点も数多く発表される場でもあり、競技会である性格上順位はつくものの正に参加することに意義のある大会となっています。

惜しくも入賞できなかったチームの内、特に目を引くロボットを製作したチームに贈られる特別賞のアスム賞として、昆虫の移動形態に発想を得た6足機構を搭載したロボットで参戦した大阪公立大学工業高等専門学校の昆虫同好会チームに、矢渡から賞状と記念のトロフィーが贈られたところです。

(表彰状を読み上げる矢渡充代表取締役)

入賞チームは以下の通り(特別賞は順不同)。

第一位 小山工業高等専門学校/小山高専廃炉ロボット製作チーム2023

第2位 熊本高等専門学校/熊本高専熊本キャンパスロボコン部チーム

第3位 一関工業高等専門学校/藤原研究室Bチーム

第4位 舞鶴工業高等専門学校/舞鶴高専廃炉研究会Bチーム

第5位 大阪公立大学工業高等専門学校/Fukaken チーム

特別賞(アトックス賞) 福島工業高等専門学校/福島廃炉研究会

特別賞(アスム賞)   大阪公立大学工業高等専門学校/昆虫同好会チーム

特別賞(エネシス賞)  鶴岡工業高等専門学校/鶴岡高専Fチーム

特別賞(東芝賞)    富山高等専門学校/KANEKENS チーム

特別賞(エイブル賞)  大阪公立大学工業高等専門学校/公大高専ろぼ部廃炉チーム

特別賞(日立賞)    マレーシア工科大学/MJIIIT チーム

この大会の模様は昨年同様「TUF テレビユー福島」のチャンネルで、2024年1月28日 (日) の14:30からの ≪未来へつなぐ 廃炉ロボコン ~高専生の挑戦2023~ ≫ で福島高専の学生に密着した模様を中心に放送予定です。

(大阪公立大高専/昆虫同好会チームと矢渡充代表取締役)

株式会社アスムとグループ各社は、ふるさと福島の復興に関わる一つの大きな要件でもある福島第一原子力発電所の廃炉についてもその工程を見守り関わり続けていく覚悟をもって、こうした “ふくしま”の未来を担う若者の考え方や取り組みも積極的に支援しながら、魅力ある故郷を次の世代に届けるためふるさと福島と浜通りの復興に全力で取り組んでまいります。

○ 第8回廃炉創造ロボコン ホームページ リンク;

https://fdecomi.fukushima-nct.ac.jp/index.html

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