
第9回となる≪廃炉創造ロボコン≫が、双葉郡楢葉町に所在する日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センターの実験棟を会場にして、海外から参加のマーレーシア工科大学チームを含む高専15校全17チームで原子炉の廃炉作業に関わる内容を模した課題に挑戦しました。

本大会は震災に伴う壊滅的な事故により甚大な被害をもたらした東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業を想定して、高専生が自ら考え設計製作したロボットをリモートコントロールにより指定されたコース上で作動させ、事前に示されていた課題をクリアするという競技です。
今大会のミッション(課題)は、福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器(PCV)内部調査という想定で、具体的にはX-1ペネもしくは小口径配管からPCV内部にアクセスし、底部に存在する対象物を回収して戻ってくる作業となります。

選手たちは想定通りにコントロールできないロボットに悪戦苦闘しながらも、課題の中に設けられた障害をひとつクリアする毎に大きな喜びをかみしめながら、ゴール目指してチーム戦を戦いました。
困難を極める課題を見事クリアして最優秀賞(文部科学大臣賞)を手にしたのは、入賞チームの常連校となっている小山工業高等専門学校チーム(栃木県)で、株式会社アスムも協賛団体の一として特別賞の授与を仰せつかり、サレジオ工業高等専門学校チーム(東京都)に矢渡充代表取締役が賞状と記念を贈りその着想や構成力などのチーム力を称えました。

入賞チームは以下の通り(特別賞は順不同)。
文部科学大臣賞(最優秀賞) 小山工業高等専門学校/小山高専廃炉ロボット製作チーム2024
福島県知事賞(優秀賞) 旭川工業専門学校/旭川高専廃炉ロボット研究会
高専機構理事長賞(アイディア賞) 鶴岡工業高等専門学校/鶴岡高専Gチーム
原子力機構理事長賞(技術賞) 茨城工業高等専門学校/茨城高専平澤研究室
特別賞(アトックス賞) 舞鶴工業高等専門学校/舞鶴High ↑ Low ↓ 研究会
特別賞(アスム賞) サレジオ工業高等専門学校/サレジオ工業高等専門学校廃炉創造ロボコンチーム
特別賞(東京エネシス賞) 福島工業高等専門学校/福島廃炉研究会
特別賞(東芝エネルギーシステムズ賞) 富山高等専門学校本郷キャンパス/KANEKENS
特別賞(ビー・エイブル賞) 熊本高等専門学校熊本キャンパス/熊本高専熊本キャンパスロボコン部Aチーム
特別賞(日立GEニュークリア・エナジー賞) 熊本高等専門学校熊本キャンパス/熊本高専熊本キャンパスロボコン部Bチーム

株式会社アスムとグループ各社は、ふるさと福島の復興に大きく影響する福島第一原子力発電所の廃炉についての工程や取り組みに積極的にかかわる気概をもって “ふくしま”の未来を担おうとする若者の挑戦を応援し、魅力ある故郷を次の世代に届けるためふるさと福島と浜通りの復興にともに取り組んでまいります。
【公式】第9回 廃炉創造ロボコン https://fdecomi.fukushima-nct.ac.jp/index.html